- 2020年11月28日15:05:52更新
動画あり:京都伝統産業職人インタビュー!陶芸家 林侑子さん、三味線職人 野中智史さん
「私の希む京都が、あなたの望む京都でありますように。」。伝統産業担い手の一人である、三味線職人 野中智史さん、陶芸家 林侑子さんが、それぞれ伝統産業の魅力や未来に繋いでいく想いについて語ったインタビュー動画「“のぞむ”京都」が京都市公式YouTubeで公開されました。
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伝統産業担い手の一人である、京都の花街に工房を構える三味線職人 野中智史さん、京焼・清水焼に和菓子の技術を取り入れ、オリジナル作品を生み出す陶芸家 林侑子さんが、それぞれ伝統産業の魅力や未来に繋いでいく想いについて語ったインタビュー動画「“のぞむ”京都」をご紹介します。
千年を超える歴史を持つ京都の伝統産業。
しかし、伝統産業をとりまく現状が非常に厳しい中、現場を担う職人たちは未来に受け継いでいくべく日々奮闘しているのです。
京都伝統産業職人インタビュー
三味線職人 野中智史さん
「花街に響く、舞妓さんや芸妓さんの稽古の音や、お座敷で奏でられる音など、京都ならではの風景を後世にも残していきたい。」
1982年京都生まれ。祖母の影響で、物心ついたころには暮らしの中に三味線があったことがきっかけとなり、幼少のころから三味線を始める。専門学校に進学後、2008年、京都・東山のあじき路地で工房を開設。現在、京都のみに伝承されている地唄三味線の流派「柳川三味線」をはじめとする数種類の三味線を製作。また、座敷やイベント等で演奏も多数実施。
三味線の棹を製作する職人は、京都では野中さんと野中さんの親方(今井三絃店五代目・今井伸治)のみで、全国的にも少数と言われています。
【インタビュー動画】
幼少期から三味線を演奏していたことをきっかけに三味線づくりを始めた野中さん。三味線は、曲線に職人の個性が出るもので、この曲線の繊細さが他の楽器とは違う”かっこよさ”を感じるようです。三味線の仕上がりを決めるのは、形ではなく”音”。お客さんの求める”音”の良さを追求するべく、技術力を上げることが伝統文化を守ることで、花街に響く三味線の音、三味線ありきの場面を未来にも残していきたいと語ります。
陶芸家 林侑子さん
「若い世代に京焼の魅力を伝えるために、楽しみながら京焼を知ってもらう機会をこれからもつくっていきたい。」
1981年 京都生まれ。2006年に専門学校を卒業後、父である林紅村氏に師事。2012年に紅村studio『Arche』アルシェをオープンし、陶芸教室などを開催。2019年 京ものユースコンペティショングランプリ&LEXUS賞を受賞し、今年、日本最大級のファッションとデザインの祭典「rooms40」にて、「Discover Japan Award」に認定される。
【インタビュー動画】
伝統文化を絶やすまいという使命感から、京焼・清水焼づくりを始めた林さん。京焼・清水焼を若い世代に手に取ってもらうべく試行錯誤を続け、3年前、和菓子の技法を活かし、ハサミを使い磁器を切るという新しい手法を取り入れました。これをきっかけに、京焼づくりが楽しくなり、自分のつくったものに美しいという絶対の自信が持てるようになったようです。自分の作風を認めてもらったり、自分の作品で周りが喜んでいる姿を見て、天職だと思えるようになったのだそう。これからは、より多くの方に京焼を知ってもらうべく、京焼に馴染みのない人でも、興味を持ってくれるような機会をつくっていきたいと語っています。
京都市ふるさと納税で「伝統産業の担い手支援」
京都市では、京都の貴重な文化、美しい景観や自然、素晴らしい地球環境、そして自分たちのまちやふるさとを大切にし、次の世代に引き継いでいくため、ふるさと納税寄付金を募集しています。
日本文化の代表とも言える京都の伝統産業。決して絶やしてはいけない文化を未来に伝えるべく、伝統と革新を融合させながら、日々奮闘する職人のゆるぎない想いを感じ、京都の伝統産業を支援してみませんか?
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この記事のライター
- 女の子の着物メディアKIMONO BIJIN