• 2020年8月20日22:00:18更新

【動画・写真あり】着物の歴史をたどる特別展『きもの KIMONO』の様子を大公開!

東京国立博物館で行われている特別展『きもの KIMONO』のプレスイベントにKIMONO BIJINのインターシップで同行させていただき行ってきました!会場の一部の様子・みどころを写真と動画も交えてお伝えします!

2020年6月30日から8月23日まで東京国立博物館で開催されている特別展『きもの KIMONO』のプレスイベントにKIMONO BIJINスタッフとしていってきました!

なんとこのイベント、東京国立博物館で1973年に特別展「日本の染織」を開催して以来、47年ぶりの大規模な染織の展覧会なんだそう!

鎌倉時代から現代までの貴重なきもの200件以上がズラ〜〜〜リ!
歴史上人物として有名な戦国時代の三大武将「豊臣秀吉」「徳川家康」「織田信長」が実際に着用したと伝えられるきものまで展示されているのです!

これは本当すごい・・・♡私、ずっと興奮状態でした♡
数時間じゃ見きれないほど本当に内容が濃い〜んです!

見所はたくさんありすぎますが、一部の様子を写真と動画つきでレポートさせていただきます!

さあ、一緒にきものの歴史をたどっていきましょう!

初の大規模きもの展!特別展『きもの KIMONO』〜それは、ニッポンの花道(ランウェイ)〜

豊臣政権から徳川政権へ ーモード誕生ー

豊臣秀吉と徳川家康。

この二人のファッションの好みは大きく異なりました。

当時のファッションの変化

慶長期(1596〜1615)から元和期(1915〜24)に日本に滞在したスペインの貿易商人、アビラ=ヒロンが執筆した日本の記録『日本王国記』に日本の衣装のことが、こう記されています。

「すばらしい布地にきれいに色どりして、金をちりばめ、美々しく刺繍を施した絹地でできている」と。

たしかに、当時の屏風(びょうぶ)を眺めると、身分の高い人も町を歩く人々も鮮やかに彩られた小袖をまとっているのです。

豊臣秀吉が天下を統一した桃山時代には、豪華で立派なデザインに紅や萌黄(もえぎ)をベースとした明るい色調が流行しました。

ところが、徳川家康が覇権(はけん)を握ると、茶や紫といったシックな色調に、金箔の模様を交えたシャレた草花模様を全身にほどこしたデザインに変わっていったのです。

ところで、小袖とは?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E8%A2%96

小袖(こそで)は、日本の伝統的衣装の一つ。現代日本で一般的に用いられている、和服(着物)の元となった衣類である。袖口の開きが大きく、袖丈一杯まで開いている袖の形状を、大袖(おおそで)と言うのに対し、「小袖」は袖口の開きが狭いことから付いた名称である。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E8%A2%96

時代の変化がファッションの転換となり、流行が誕生したのですね。

絞り染めの流行

にじみやぼかし、生地の表面に出来る「しぼ」と呼ばれる凹凸があるのが特徴の絞り染。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%9E%E3%82%8A%E6%9F%93%E3%82%81

絞り染めは、
 ・布の一部を糸でくくる
 ・縫い締めて白く染め残す部分を竹皮で覆う
 ・桶に密閉する
などの方法で染料が染み込まないようにすることで模様を作る模様染めの技法。その防染の方法はたくさんあるそうです。

室町から安土桃山時代にかけては、縫い締め絞りで草花の模様や幾何学模様をさまざまな色に染める技術がほどこされ、華やかな小袖がみられるようになったそう。

絞り技法で代表的な「鹿の子絞り(かのこしぼり)」は、布の一部を小さく糸でくくることで、細かい粒状の模様をあらわしたもの。小鹿の背の斑点に似ていることから名づけられました。

「杢目(もくめ)絞り」は、木目のような模様が特徴的で、5〜10ミリ間隔で平行段に波縫いをした後に糸を強く締めて絞り浸染をします。

木綿にほどこす絞り染では、特に愛知県の「有松絞り(鳴海絞り)」が知られています。

きものの柄で人気の「光琳模様」の魅力

人々の好みも時代とともにかわり、新しいデザインが求められてきました。きものにも流行があったんですね。

友禅染めで知られる「友禅」の次に流行したのが、江戸時代に活躍した日本を代表する画家、尾形光琳(おがたこうりん:1658〜1716)による「光琳文様」でした。

きものについて調べていると「尾形光琳」「光琳文様」という言葉をよく耳にします。

尾形光琳は、「友禅」の後にブレイクし、現在も世界から注目される日本のデザインにおける代表的流派「琳派(りんぱ)」を大成させました。

モチーフを簡略化し、強弱のついた柔らかな線で表現するのが特徴の「光林文様」は、江戸時代中期に流行し、日本の絵画、工芸、様々なデザインに大きな影響を与えます。

きものの柄として現在でも親しまれていますが、光林文様が大流行したのは光琳の死後。光林文様は光琳自身が描いた模様ではなく、光琳の画風をまねたものなんですって。

江戸のミニマリズム

江戸時代のきものを見ていると、最小の表現のなかに美意識を見出すさまを感じることができます。

模様のなかには、ひねりのある趣向が盛り込まれました。きものの色も、藍、茶、などをベースにした落ち着いた色に変化していきます。

「いき」の美 ー町家(まちや)のよそおいー

江戸時代後期になると、町のファッションはすっかり贅沢でゴージャスなものから遠ざかっていきます。「褄(つま)模様」「裾(すそ)模様」「裏模様」「縞(しま)模様」「小紋」といったシンプルでシャレた「いき」の美学が生まれました。

江戸時代前期以降、成人男性が好んでまとった色や模様が、この時代には、若い女性にまで好まれるようになったそう。

シックなデザインのきものに、幅の広い、様々な模様を織り出した光沢感のある帯などを合わせ、帯結びに変化をつけてお洒落を楽しんでいたことが浮世絵にも描かれています。

歩いている時にチラリと見えるのは、ぜいたくな紅染の板締(いたじめ)や絞り柄の下着に襦袢(じゅばん)。

隠れたところに凝る「いき」の美学です♡

贅美(ぜいび)を尽くす ー豪商・太夫のよそおいー

とても豪華なきもの。

どんな人が着ていたのでしょう?

江戸時代に継続的に発令された厳しい贅沢禁止令ですが、大金持ちの商人の娘と、花魁(おいらん)、太夫(たゆう)といった高級遊女は、それとは無縁だったそうです。

江戸時代末期における豪商の娘の晴着には、画家に下絵を描かせた写生的な模様を表わし、打掛の下に着用する間着(あいぎ)には、禁じられていた惣鹿の子絞りで吉祥模様を染めたもの。婚礼用の打掛は、武家の礼装と同じ、白・赤・黒の三枚を重ねて着る三襲(みつがさね)を着ているのです。

負債を抱える大名家に経済的な援助を差し伸べる代わりに、そのような贅沢が許されたのだろうと展示に記載がありました。

この時代、ファッションの自由度はお金や権力で大きく左右されたのですね。

サムライの美学 ー信長・秀吉・家康のファッションー

戦国時代、武将たちは戦乱のなかで自分の勇壮な姿をひときわ目立たせるために、衣服のこともしっかり考え、こったものを作らせたそうです。

鎧(よろい)の上に着用する陣羽織(じんばおり)には、武将たちの個性あふれる「かぶき者」のスタイルが見られます。

ポルトガル人が日本にヨーロッパのめずらしい織物や衣服をもってくると、戦国大名たちは、目新しい衣装を観察し、自らのファッションに取り入れたそう。

織田信長のうつけ、豊臣秀吉の若づくり、徳川家康の伊達。それぞれの武将の個性が、ファッションにもあらわれていました。

織田信長の奇抜なファッションセンスがたまらない♡

江戸っ子の「いき」 ー火消半纏と国芳ファッションー

江戸時代末期・幕末時代に大活躍した浮世絵師、歌川国芳(1798〜1861)は実家が紺屋(染物屋)だったためか、美人画や武者絵には、当時の流行をとらえた衣装をまとった男女が描かれています。

「江戸の華」と言われた火事に立ち向かう火消たちは、国芳の武者絵にならって、火消半纏に勇壮な描絵をほどこし、肌には刺青をまとっていたそう。

町火消たちは、紺地の木綿に刺し子をほどこした半纏の上から水をかぶって火消しにあたり、無事に仕事が終わると、半纏を裏に返して、裏地の描絵を自慢気に見せて帰還したといわれています。

半纏を裏に返した状態で展示されていました。
とっても派手で豪華なデザインがとても印象に残っています。

びっくりして夢中になっていたせいか?、なぜか全体を撮りそびれて半分だけの写真になってしまいました・・・。
それにしてもこのドクロデザイン・・・かっこよすぎ!

モードのデモクラシー

明治時代以降、素材や技法に新しさを求めたきものが現れます。

男性の外出着は洋服が正装に。しかし、女性は第二次世界大戦前までは、きもの姿が一般的でした。

鮮やかな化学染料を用いて、洋花や孔雀、異国の風景などを染めた友禅染がステータスの高い人々の間で流行ります。

一方、日本の絹生産の機械化が進み、安価な絹糸が大量生産されるようになった結果、庶民の間では、日本女性の日常着に前代未聞の華やかな模様を染めた銘仙(めいせん)が大流行。

当時の色鮮やかで大胆なデザインの銘仙がたくさん展示されていました♡

喉から手が出るほど欲しくなっちゃう♡

KIMONOの現在

出典:三越伊勢丹ホールディングス

伝統的な染色技術を用いてきものを制作する作家たちのなかで、特に重要であると認定された作家が人間国宝(重要無形文化財保持者)。

彼らのなかには、伝統を重んじるばかりでなく、現代的なデザイン感覚を伝統的な技術によって新しい表現へと導く方向性が見られます。

最後に、X JAPANのYOSHIKIが手掛ける着物ブランド『YOSHIKIMONO』2020 春夏 COLLECTIONの一部も展示されていました。「進撃の巨人」や「マーベル・コミック」のアニメも着物柄にしたロックなチャレンジです。

この展示会を通して、伝統技術を未来に継承させるには、新しい挑戦がとても大事だということを強く感じました。

イベント概要

何度でも行きたくなってしまうほど、まだまだ、本記事で伝えきれないたくさんの作品や魅力がたっぷりつまったこのイベント。

ご興味のある方は、是非イベント概要をチェックしてみてください♡

開催予定日:2020年06月30日~2020年08月23日
開催時間:午前9時30分から午後6時
会場:東京国立博物館 平成館[上野公園](東京都台東区上野公園13-9)
事前予約制(日時指定券)の導入:入場にあたって、すべてのお客様はオンラインでの日時指定券の予約が必要です。

行けない方は、動画で楽しんでね♡

そして、特別展『きもの』の図録がスゴすぎた!これはたからもの♡
めちゃめちゃおすすめの1冊!

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この記事のライター

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