- 2021年12月2日12:34:35更新
秘めつつもこぼれるものに惹かれる「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第七夜
ー長襦袢は、スーツで言うシャツに近い感覚。確かに下に着るものではあるけれど、まったく見えないわけではなく、所作のたびに動く手元や、後ろ姿なら袂にこぼれる色柄など、意外と目につきコーディネートの印象をかなり左右します。ー
京都きもの市場がお届けする、「きものと」にて必見コラム連載中!
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着物をまなぶ
「着物をまなぶ」というテーマにて、着物に関する様々な《まなび》のコラムをお届けします。
秘めつつもこぼれ出るものに人は惹かれる「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第七夜

気がつけば、今年も残すところあとひと月ほどとなりました。
冒頭でご紹介したのは、冬のひんやりと硬質な空気を染め出したようなクールな配色が個性的なぼかしの付下げと、雪の結晶が描かれた名古屋帯。さりげなく煌めく帯地に織り込まれた銀糸が、より真冬の雰囲気を高めてくれます。
金糸や銀糸が織り込まれた生地は、自然の光とライトの下とでそれぞれ異なった表情を見せてくれるので、それもまた魅力のひとつ。

さて、先月に引き続き裏もののお話です。
コートと違い、羽織は室内でも脱がなくて良いので、出かけてから帰宅するまで脱ぐチャンス(?)がないまま帰宅、ということがほとんどではあるのですが、だからといって
何でも良いわけではありません。

例え人には見せなくても、自分自身は脱ぎ着の際はもちろん、部屋でハンガーにかけていたり畳んだりするたびに目にするわけですから、いかにも裏地という適当なものだと、なんだか気分が上がらない。
着ている間も畳む作業も楽しくなる、目に入るたびにふふっと嬉しくなるような、そんな裏地を選びたいですね。
詳しい内容は、きものと公式サイトより!↓↓↓

着物スタイリスト 秋月洋子
2003年にフリーランスのきものスタイリスト・もの書きとして独立後、雑誌や書籍でのスタイリングと記事執筆のほか、テレビドラマ、CM、映画等でのスタイリング、着付を手がける。着物まわりの小物ブランド『れん』、オリジナルデザインの帯留『九九』など商品プロデュースの他、書家としての側面も持ち自筆の着物や帯のデザインも手掛けている。
著書に『大人のおでかけゆかたコーディネート帖』、『おでかけ着物歳時記』(小学館)、『大人のゆかたスタイルブック』(講談社)などがある。
九九夜話 http://ququyawa.com
この記事のライター
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